ユアサ自動車様

後継者・幹部育成に「経営の真髄」導入

これから業界として、大きく変革を強いられることは必至の自動車整備業において、売上、店舗数、社員数とも倍増している会社がある。
1961年、鈑金工場として創業したユアサ自動車株式会社。

これまでの道のりと老舗企業を発展させ続ける経営術についてお聞きした。

ユアサ自動車株式会社(岡山) 津山店

「車検だけでは厳しいな・・・」

約60年にわたり、時代・地域のニーズに先駆けてお客様に提案できる企業を目指し、常に研鑽を続けているユアサ自動車株式会社。
修理、鈑金だけでなく車検事業、新車・中古車販売事業、カーリース・レンタカー事業、自動車買取事業、レッカーサービス等を展開してきた。

湯浅氏:アデイナスの限界突破コンサルティングを導入したときは、3店舗で社員数は30人ぐらいだったと思います。
10年経った現在は、7店舗目がオープンして社員数は77人という倍の規模になりました。

まだ父が代表をしていた頃、車検の専門店「コバック」に加盟し車検で売り上げを伸ばしてきました。
フランチャイズのいいところは、ブランド力が活かせ、マニュアルによる運営ノウハウの提供や経営指導が受けられることです。

しかし、車検で来られたお客様に次の商品、例えば車の保険や板金塗装、車販売などを提案するときには、フランチャイズのマニュアルだけでは正直ちょっと厳しい。スタッフ、一人一人のやる気や意識を上げて頂きたいと思い、砂田さんにお願いしたことを覚えています。

「スタッフのやる気」より「社長のやる気」の大切さを学んだ

アデイナスのコンサルティングでは、まず始めに「使命」「経営理念」を作成する。
その「使命」や「経営理念」に添って、毎年の「テーマ」「スローガン」「売上目標」を設定。毎月のコンサルティングでは、マーケティング、販促、企画から人事、評価制度まで全面的にフォロー。

湯浅氏:弊社の使命は、「お車を永く、安全・快適に乗って頂く」
私達が提供する予防整備、鈑金塗装、車の買取・販売、レッカーサービス、保険などを通じて、お車を永く、安全、経済的で、快適に乗って頂くことです。

テーマやスローガン、目標等を、幹部・スタッフみんなと1年間かけて共有していきます。このスタイルが、会社経営のやり方を変えていったのではないかと思います。

コンサルを導入して10年を振り返えると、「スタッフのやる気」より「社長のやる気」の大切さを学びました。私のやる気さえ出れば、みんなやるなと痛感しています。ご指導頂き、会社経営に対する思いもとても明確になりました。

後継者・幹部育成に「経営の真髄」研修を導入
仕事への使命感・情熱が確実に変化している

アデイナスでは、経営者・幹部、リーダー向けに「経営の真髄」徹底実践コースも開催している。経営の基礎である目標管理、マネジメント、計数管理、PDCA、部下の育成・評価、経営者・幹部としての姿勢、考え方、意識、志などを集中的に2日間で研修。湯浅氏は、第1回目から毎年参加している。

湯浅氏:初めは私一人で参加したのですが、翌年から幹部も参加するようになりました。
新しく「ロードサービス事業」を立ち上げる計画をしていたので、その計画を明確にするということが1つの大きな目的でした。

正直なところ、私自身はこの事業には二の足を踏んでいました。
というのは、「ロードサービス」は、24時間365日休みなしですから、労働環境が悪くなることを心配し、恐る恐るスタートさせたのを覚えております。
いつでも止められるようにと思ってスタートしたのですが、担当したスタッフが仕事に対して本当にやる気を出してくれるんです。

レッカーサービスですから、車の事故や故障など困っているお客様のところに駆けつけるのですが、直接お客様からとても感謝され、喜んで頂けることで、仕事にやりがいや使命感を感じるようになったようです。
事業の方も順調に売上を伸ばし、毎年、積載車やレッカー車を増車し、設備投資をしながら順調に育っています。

昨年(2018年)は、岡山県で大きな水害がありました。皆さんもニュース等で見られたかと思いますが、浸水で故障した車両が大量に発生し、SOSを訴える声が弊社にも殺到しました。

記録的大雨で土砂崩れや水害が相次ぎ、浸水で故障した車両が大量に発生した。

大災害のため、昼間は救援の車でどの道も大渋滞。これでは、大切なお客様を助けに回ることができないと、夜、通常の仕事を終わらせてから、社員一丸となって不眠不休で救援にあたってくれる姿には、頭が下がりました。

これも、「使命」が各スタッフに浸透していたからだと思います。


「経営の真髄13条65項目」は、「経営力」の基礎

ここ数年で、息子さん2人も他社での修行を終え、ユアサ自動車に入社。
車販事業、リース事業の本格化、大型店の運営など将来を見据えての新規事業もスピード展開している。

「経営の真髄13条65項目」を経営力の基礎とし、親子で刺激し合い、方向性を確認しながらレベルアップしているという。

毎年、後継者や幹部と参加する「経営の真髄」徹底実践コース

湯浅氏:私も今年で63歳。
4~5年後にはバトンタッチしていきたいと息子達にも伝えています。息子達も「経営のために、何を勉強したらいいのか」と意欲をみせてくれているので、幹部と一緒に「経営の真髄」徹底実践コースに参加するようになりました。商売だけでなく、「経営の基礎」を学んで欲しいと思っています。

研修では、経営の智慧を集大成した「経営の真髄13条65項」を学んでいくのですが、「経営力」を可視化するために、点数をつけていきます。
息子達には、「100点満点取れば、立派な経営者になるから」と話をし、自宅に息子達を呼び、親子でこの「経営の真髄13条65項」を基に勉強会をしています。

研修で学んだことを1条ずつ振り替えながらお互いに意見を出し合い、私も若い2人に刺激されたりお互いの方向性を確かめたりする大切な時間です。
経営者として、100点満点はなかなか取れないと思いますが、2人には立派な経営者になってほしいと願い、着実に続けています。


 

学びを活かしてさまざまな改革に取り組んでいる湯浅社長。
整備の現場では、人材不足、人材の育成が追いついていないという現状がある。一言に人手不足と言っても、業界によってその度合いや事情は違う。

湯浅氏:昨年、砂田さんのアドバイスもあり、海外人材を受け入れました。
高度人材の派遣会社をされているのは、アデイナスで学ぶ仲間(株式会社ガイア国際センター)です。

中国人、ベトナム人、フィリピン人と昨年から今年にかけて6人。
将来は、アジアやハワイにも進出したいという夢もあります。

後継者や幹部と参加する「経営の真髄」徹底実践コース。
社内だけでは解決できないようなことも、砂田さんに相談したり、アドバイスを頂いたりしながら、(私よりはるかにたくさんの情報を持っておられるので)安心して経営が出来る。そんな気持ちでやってきたこの10年です。

これからも飛躍していく道筋が見えるのが、「経営の真髄」徹底実践コースだと思います。